タワーマンションの最上階に住みたがる人

⒈金持ちになるとステータスを求めたくなる理由とは?

タワーマンションに住むなら最上階しか考えられないという方は少なからずいます。
マンションの場合は一戸建てとは異なり、高層になるほど見晴らしがよくなる特徴があり、実際に資産価値は上の階になるほど高いです。

高所から見下ろす優越感を得られることも目的で、ステイタスにこだわる方ほど上階に住みたいと思うものです。
特に一代で成り上がった富裕層は最上階に住みたいと考えることが多く、逆境を乗り越えてきた人ほどその傾向があります。

もともとお金持ちの家に生まれていれば、その感覚は本人にとって当たり前のものとなります。
経済的に恵まれていると精神的にも余裕が生まれるので、周りと比べることは少ないのです。

逆に貧乏な家庭に生まれると、周りと比較して劣等感を覚えることが多くなります。
これは相対的貧困と呼ばれるもので、周りに対して貧乏だと実感することでコンプレックスを抱くわけです。

こうした人が金持ちになると承認欲求を満たしたいと強く思いますから、生活にステイタスを求めるようになります。
タワーマンションの最上階に住むことはもちろん、クルマやファッションなども高級品を選ぶようになります。

⒉最上階は売却するときも高値がつくことが多い

高級住宅街は高所に位置することが多く、これもタワーマンションの心理と似ているでしょう。
成功者は高所から見下ろしたいと考えることが多く、不便にもかかわらず高所に住居を構えることが少なくありません。

タワーマンションは階数によってステイタスが異なるという非常にわかりやすい物件です。
30階よりも40階に住んだほうがヒエラルキーは上になり、優越感を得られるわけです。
こうした人はモノの金額で上下の関係をつけたいと思うもので、クルマに対しても同じことが言えます。

もちろん最上階に住むことは金持ちを誇示するステイタスだけでなく、他のメリットもあります。
最上階は開放感があって気持ちよく、日当たりがよいので明るい、害虫が発生しにくいなどの特徴もあるわけです。

また売却するときも高値がつくことが多いので、資産価値を考慮して選択する方は少なくありません。
上の階ほど価格が高額になるということは、需要が高いことを意味しています。
モノの値段は需要と供給のバランスで決定しているので、金額が高いということは人気が高いということです。

⒊上階になるほどプライバシーを維持しやすい

防犯性能も上の階ほど高くなり、侵入窃盗のリスクは低くなります。
窃盗犯は窃盗しやすい場所から狙うため、上階に行くことは少ないわけです。

また上階になるほどプライバシーを維持しやすく、人目をあまり気にする必要がありません。
下の階に住んでいるほど周りからよく見られるため、生活スタイルなどがバレてしまう可能性があります。

下の階に住んでいると一戸建てのような感覚になることも多く、タワーマンションに住むメリットは感じにくいでしょう。
そのため人気は必然的に下がり、価格は安く設定されているわけです。

タワーマンションは上階になるほど不便を感じることもあります。
エレベーターの移動に時間がかかるので、通勤するときも移動時間を考慮しなくてはいけません。

また地震の影響を受けやすい、夏場は非常に暑くなりやすいなどのデメリットがありますが、それ以上のメリットがあるわけです。
最上階に住むデメリットよりもメリットのほうが大きいと感じている人がいるからこそ値段が高く設定されているのです。

中でもステイタスを感じられるというメリットは大きく、経済的に無理をして住んでいる人もいます。
超高額マンションは人の出入りが激しいと言われていますが、これは住み続けることができなくなるケースが多いためです。

賃料の相場は手取り収入の30%が適切と言われているため、無理をしない範囲で住居を決めたいものです。